「登山を始めてみたいけど、何から準備すればいいかわからない」——そんな声をよく耳にします。山を選ぶこと一つとっても、ルートやアクセス、持ち物まで考えることは意外と多く、最初の一歩を踏み出せずにいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、これから登山を始めたいという方に向けて、計画から登山当日までの基本的な流れをお伝えします。今回は、誰でも挑戦しやすい「日帰り登山」を例にご説明します!
登る山を決める
山雑誌(『山と溪谷』、『ワンダーフォーゲル』など)を見たり、登山する人なら知らない人はいない山アプリ「YAMAP」を利用して探しますが、山やルートによって難易度は全く異なります。登山を始めるにあたっては、まずは近くの山から登ってみるというのも一つだと思います。関西であれば六甲山、関東であれば高尾山などでしょうか。
ここで、私のおすすめは乗鞍岳です。私が住む関西からは少し遠いですが、乗鞍岳バスターミナルまで公共交通機関で行くことができ、登山自体は日帰りで十分です。トイレもドリンクも心配なし!(利用・購入できるという意味で)その上、北アルプスらしい素晴らしい景色を堪能することもできます!
- 自宅から登山口までの時間も含め、登山にかけられる日数を決める
- 自分の体力や技術に合った山・登山ルートを選ぶ
- 無理は禁物。まずは初心者向けの山からスタート!
登山口へのアクセスを調べる
登山口までは、公共交通機関か車か、その両方でアクセスすることがほとんどです。車はなんといっても時間に縛られない自由さがありますし、下山後にちょっと温泉に寄ってのんびり、なんてことも。登山口に駐車場があると本当にありがたいなと思います。一方、公共交通機関であれば、下山後は電車やバスにのんびり乗りながら疲れをとることもできます。
私は上高地に行くときはいつも大阪から高速バスに乗るのですが、下山後に上高地でバスに乗るとホッとできますし、寝ていても大阪まで連れて帰ってもらえることに毎回感謝しています。
- 自動車の場合:駐車場の有無(台数も)、満車の場合の対応(別の駐車場を利用するなど)
- 公共交通機関の場合:バスや電車の時刻、予約の有無(予約が必要な場合はキャンセルポリシーも)
また念のため、駐車場や駅から登山口までの行き方も確認しておきましょう。意外と標識が小さく、分かりにくいことがあります。私は周りの人の動きをじっと見て登山口を見極めることもありますが……。
服装・持ち物を揃える
服装は、歩きやすい靴と温度調整ができる服を基本に。持ち物は必要なものを必ず持ちつつ、重くなりすぎないよう注意しましょう。ではもう少し詳しく見ていきます!
服装
- 速乾性のあるTシャツ(綿のTシャツは汗が乾きにくくおすすめできません)
- ウィンドブレーカー(山に登ると風が強かったりで、涼しいを超えて寒いことも。薄いウィンドブレーカーに何度も助けられました)
- 歩きやすいズボン(ジーンズなど伸縮性のないものはNG)
- レインコート上下(日帰り登山で雨の心配がなければ無しでも、、)
- 歩きやすい靴
持ち物
- 食料:昼食だけでなく、登山の途中で食べる行動食(チョコやプロテインバーなど)
- 水:日帰り登山でも一人1リットル程度は必要
- 地図(紙の地図➕携帯の地図アプリ)
- 日焼け止め
- タオル
- ティッシュ
- 現金(100円玉も何枚か持って行きましょう):現金のみの山小屋も多く、またトイレを利用する際に100円程度の使用料(協力金)が必要な場所が多くあります
- スマホ
- 充電器
- ヘッドライト(日帰り登山では必須ではないですが、いざという時に役立ちます)

山道具はどんどん改良されていますが、その分値段も安くありません。
最初から一番良いものを揃える必要はないので、まずは上記のポイントを
押さえたリーズナブルなものを選んで下さいね。
出発前の最終点検
再点検で重要なのは3つです。
| お天気チェック | 当日は晴れていても直前に大雨が降ると道が崩れていたり、途中の交通規制で 登山口に辿り着けないことも |
| 忘れ物 | 登山の忘れ物は致命傷になりかねません。また行動食は少し多めでもOKです。 |
| 自分の体調 | 体調により登りやくだりがいつも以上に辛く感じることも。 |
常に「勇気ある撤退」を心がけてくれぐれも無理のない登山を!
押さえておきたい山のマナー
最後に山のマナーについてです。ゴミは持ち帰るなど一般的なマナーを守ることは当然ですが山ならではのマナーをお伝えします。
- 登山者同士がすれ違う際は、登りの人が優先です。下の人は自分が山側になる場所で一旦ストップして道を譲りましょう。
- 山ですれ違う際は「こんにちは」と挨拶をしましょう。登山者が多い場合はしない場合もありますが、気持ち良い挨拶が基本です。
- つづら折りの道では特に、持ち物や石などを誤って下に落とさないようにしましょう。落とした場合は「ラーク(落)!!」と声をかけましょう。

とりあえず、これだけ押さえておけば日帰り登山は大丈夫。
もう少しハードな登山や、山での宿泊になると山保険への加入や
装備の追加が必要ですがそれはまた別の機会に!!
次のステップへ
日帰り登山の流れがイメージできたら、次は少し範囲を広げてみませんか? 水・トイレ・ザックの重さなど、初心者がつまずきやすい疑問は「不安解消!登山の水・トイレ・ザックの重さ問題」で解消できます。テント泊や山小屋泊にステップアップしたい方は、「初めてのテント泊準備(前編)」や「山小屋の予約から宿泊」もあわせてご覧ください。

