【初心者】薬師岳ソロ登山 | 太郎平キャンプ場テント泊

登山記録

薬師岳は、北アルプス立山連峰南部に位置する標高2,926mの名峰で、「北アルプスの貴婦人」と称される雄大で魅力的な山です。日本でも屈指の規模を誇るカールは壮大、山頂からの眺めも雄大です。薬師岳は室堂からの縦走ルート上に存在しますが、今回は薬師岳登頂のみを目指す山行をご紹介します。

山行日程とルート

まずは登山口までの行き方です。大阪から夜行バスで富山駅に到着。富山駅から富山地方鉄道が運行するバスで登山口となる折立(おりたて)に向かいます。(夏季限定で「折立直通バス」が運行されています)私は富山駅を6時過ぎに出発し、8時半に登山口に到着するバスに乗ることができました。(折立には駐車場もあります、利用される際は事前に料金や注意点などご確認を!)

薬師岳登山口からスタートし、太郎平キャンプ場でテント泊、翌日に薬師岳に登頂。その後は再び太郎平でテント泊、3日目に下山という夜行バスも含めると3泊4日の山行でした。

今回は、登山初日を1日目としてご紹介します。

1日目|薬師岳登山口から太郎平キャンプ場へ

バスを降り、身支度を整え折立の薬師岳登山口から歩き始めます。木々に覆われた樹林帯を、テント装備が入った重いザックを背負い、汗だくになりながら2時間ほど登ると景色がひらけてきます。休み休み歩いて行くと、後ろに白山、左手に弥陀ヶ原のなだらかな大地が見ることができ、気持ちの良い山行です。

ただ、ここからが遠い。歩きやすく景色の良い道ではあるものの、いつ太郎平小屋が見えて来るのだろう、、、と考えながら歩くこと数時間。途中で”クマに遭遇”と焦る場面もありましたが、遂に太郎平小屋到着となるのでした。

多くの方が休憩している小屋前のベンチで少し休み、テント場までは後少し。見晴らしの良い木道を10分ほど歩き、更に5分坂道を下ると到着。こちらの写真は木道を少し進んだところで太郎平小屋を振り返り撮影、晴れていれば槍ヶ岳を見ることもできる素敵な場所です。

テント場の近くにある小さな小屋(ビールが買える!)で受付を済ませて、テントを設営。ちなみに私が行った際は、左のような案内が貼られていました。

視界がひらけた平な場所でテントを設営できたこともあり、快適なテント泊となりました。太郎平キャンプ場は水が豊富で、水場やお手洗いも比較的違い場所にあり便利です。今では慣れましたが登山を始めた頃にこちらのお手洗いに来た時は、幼い頃田舎の我が家にあった汲み取り式トイレを思い出しました。。

テント場では登山中に知り合った、同じく関西から来られた方としばし会話。明日から雲ノ平へ行くとのこと。ソロ登山は登山中に出会った人との会話や情報交換も楽しみの一つです。

夕食はいつものアルファ米。明日に備えてゆっくりと休みました。この日は満点の星空で、天の川もはっきりと見ることができ最高のテント泊でした。

1日目の山行:5時間 7.3km

2日目|薬師岳登頂と太郎ラーメン

今日が目当ての薬師岳登山、いきなり急な岩山登りが待っています。ここを40分ほどかけて登り、ハイマツを通り抜けると薬師沢山荘に到着。少し休憩し、ここからは山頂に向けての稜線を登り続けます。足元には高山植物、振り返れば薬師沢小屋から太郎平、更にその向こう、と歩いてきた道が眼下に広がります。またなんといってもこのルートはカールが素晴らしい。大きく美しいカールを右手に見ながら念願の登頂となりました。

頂上には薬師如来像が祀られた小さな祠があります。お参りをしてホッと一息。360度に広がるすばらしい景色を堪能することができました。

大満足の薬師岳登頂を終えてキャンプ場までは往復約4時間。まだ正午ということで、太郎平小屋に向かいます。お目当ては有名な”太郎ラーメン”。早速注文し堪能、その後はしばしベンチに腰をかけたり周辺を散策したりと、のんびり過ごしました。

山の天気は変わりやすいといいますが、まさにその通り。お昼を過ぎた頃には急に空が暗くなり夕立が来そうということで、急ぎテントに戻りました。直後に強烈な雨と雷が鳴り響き、テントの中でも緊張しながら雷が過ぎるのを待ちました。夕立が終わると先ほどの光景は嘘のように空は晴れ、安心して休むことができました。

2日目の山行:4時間 6km

3日目|テント場からの下山

あっという間に最終日。12時半に折立から富山駅行きのバスが出るため、それに間に合うように下山準備。テントについた朝露をざっと拭き取り撤収にかかります。昨日の夕立でテントの下に引く”グランドシート”はドロドロでしたが仕方なく汚れた面を中に織り込んで袋に入れました。これは大阪に帰ってから洗うしかなく、、、

ということで全てをザックにまとめて出発です。いつも時間に余裕を持って行動するようにしており、今回も早めに出発。幸い3日目もよく晴れて最高の景色の中、写真を撮りながら下山していきました。ただ、下りが続く中、膝に違和感が発生。元々膝が痛くなることがあり、注意しながら歩いていたのですが、重いザックを背負っての下りが続くとダメなようです。

特に樹林帯に入ってからは段差の大きな場所が続きます。降りても降りても登山口に到着せず辛い時間帯でしたが、バスに間に合うことだけを考えて休憩を繰り返し、出発時刻の30分ほど前に戻って来ることができました。

無事バスに乗り富山駅へ。恒例にしているお寿司屋さんに寄り、北陸新幹線とサンダーバードを乗り継ぎ無事大阪に戻りました。

3日目の山行:4時間半 7.3km

薬師岳の思い出

今回の山行はこれ以上ない好天に恵まれたのですが、薬師岳に来るのはこれが2度目。初めて来たのは北アルプスデビュー時、折立から薬師岳を超えて室堂までの縦走でした。その時はなんと、全工程が雨。カールは見えず、薬師岳への稜線は風が強く、北アルプスの厳しい自然を体感する山行でした。

でもそれを悪い記憶としては全く残っていません。リベンジ登山と言う言葉がありますが、私はその言葉は好きではありません。「晴れの日も、風の日も、雨の日もあって、それが自然そのもの」自分がそれらをどう感じ、関わるかが大切と思っています。

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